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開発の背景

倒木事例
 道路や公園等に植栽されている樹木は、周辺工事等による根系の切断部位や剪定、自動車衝突による枝・幹の傷口等から木材腐朽菌に感染することがあります。
 感染した樹木は、植栽地土壌の劣化や大気汚染等による樹勢の衰えや樹齢が高くなることにより腐朽菌による被害が進展し、木材細胞が分解されることで樹幹や根元内部がスポンジ状や空洞になります。
倒木事例 腐朽が進展した樹木は、樹体を支える強度が失われ台風等の強風で倒伏に至り、道路や公園等の利用者や周辺にある建物及び施設等へ障害を与える恐れがあります。

 そのため、樹木倒伏の原因となる樹幹内部の腐朽については、日頃から腐朽の有無や腐朽材部の大きさを診断しておくことが重要となります。


倒木事例 これにより、腐朽樹木の適切な維持管理を実施することが可能となります。

 なお、これまでに利用されている樹木腐朽診断の機器は、測定時に樹木に傷を付けてしまうものでした。

  そこで、この課題を解決するために、極微弱なγ線源を用いた非破壊方法で樹幹断面を面的に測定することが可能な診断器を開発しました。

 

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