研究成果概要


国総研資料 第 1039 号

【資 料 名】 三大湾内の高潮推算における台風パラメターの影響

【概   要】  人口および資産が他の海域と比較して多く集中している東京湾,伊勢湾および大阪湾といった三大湾は,外洋に面した海域と比較して,閉鎖性が高く,かつ,水深が浅い海域であるため,高潮が発達しやすい傾向を有しており,高潮に伴う浸水の危険性が潜在的に高い地域である.
 港湾は,一般的に広い堤外地を有しており,高潮等に伴う浸水の危険性が高い地域となっている.
 一方で,気候変動に伴う海面水位上昇の可能性が指摘されているが,その予測結果には,予測モデルや将来シナリオの違いによる差および予測モデルが有する誤差や偏り等が含まれている.
 また,台風の移動速度および最大風速半径といった台風パラメターが変わると,高潮の解析結果が変化すると考えられる.
 そこで,本検討では,三大湾の港湾地域を対象に,海面水位上昇量に応じた伊勢湾台風級の台風によって引き起こされる高潮の浸水面積を分析した.さらに,高潮推算における台風の移動速度および最大風速半径の影響について,三大湾の主要な港湾毎に分析した.

【担当研究室】 沿岸防災研究室

【執 筆 者】 本多 和彦・鮫島 和範



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