研究成果概要


国総研資料 第 920 号

【資 料 名】 重力式および矢板式岸壁を対象とした 被災検証による照査用震度式の妥当性の評価

【概   要】  平成19年に発行された「港湾の施設の技術上の基準・同解説」では,レベル1地震動に対する耐震設計法の一環として,照査用震度の算定式が新たに導入された.従来の震度法の枠組みで用いられるこの震度は,従来の水平震度とは異なり,地震動に起因する構造物の変形の周波数特性,地震動の継続時間および許容される構造物の変形量を考慮可能であるが,数値計算の結果のみによって定式化されている.
 本研究では,重力式岸壁および矢板式岸壁を対象として照査用震度式の妥当性を評価するために,被災検証と呼ぶ方法を新たに提案する.実構造物を対象に,既往地震によりその構造物が経験したであろう地震動を推定し,地震動で生じた構造物の変位の実測値に基づき,本手法により重力式岸壁および矢板式岸壁の照査用震度式の妥当性を評価する.併せて,被災検証によってその他の震度算定式の妥当性評価を行い,各種震度算定式の妥当性の比較を行う.

【担当研究室】 港湾施設研究室

【執 筆 者】 福永 勇介,竹信 正寛,宮田 正史,野津 厚,小濱 英司



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