研究成果概要


国総研資料 第 879 号

【資 料 名】 みなとまちの地域資源である「海と船が見える坂道」に関する研究

【概   要】  近年,地方における人口減少・少子高齢化問題に対処するため,地方創生が叫ばれ,「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中で「地方への新しい人の流れをつくること」が,「国土のグランドデザイン2050−対流促進型国土の形成−」の中で「国の光をみせる観光立国の実現」として,「美しい景観,歴史・文化に根ざした景観,美しく魅力ある地域つくり」が必要となっている.港湾所在市町村においても,地域資源の発掘,活用によって地域の魅力向上が図ることができると考えられる.本研究では,みなとまちにおける地域資源の一つである「海と船が見える坂道」に着目し,ケーススタディとして横須賀を選んだ.横須賀市東京湾側の12地区の坂道を踏査し,その成り立ちから@広域道(浦賀道・国道16号線等),A寺社(近世),B住宅地内(近代・現代),C台地・平地連絡路(近代・現代)の4類型とその他に分類した.横須賀は150年前の開港以来,平地の少ない場所に都市が発展してきた.臨海部には工場,海軍が立地し,戦後は東京圏が拡大し、人口増のため丘陵・谷戸に宅地開発が行われた.その結果,丘陵や谷戸の住宅内やその間を結ぶ坂道が発達したと考えられる.また「海と船が見える坂道」に関する広報・情報発信活動を行ったのでそれについても紹介する.

【担当研究室】 管理調整部

【執 筆 者】 吉田 秀樹



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