研究成果概要


国総研資料 第 812 号

【資 料 名】 確率論的時刻歴波形として規定される 港湾におけるレベル1地震動の設定に関する包括的整理

【概   要】 現行の港湾基準においては,レベル1地震動は確率論的時刻歴波形として設定しなければならない旨,法令上規定されており,現在各港において地震危険度解析に基づく手法により設定されている.  しかしながら,その設定手法の詳細について,設計実務者が理解できる内容として,網羅的に解説がなされた資料は存在しない.これは,設計実務者が設計条件である地震動の設定根拠や各港湾における地震動特性を十分に理解しないまま耐震設計を行うという観点で好ましくないと言える.  このため本資料では,現行の港湾基準におけるレベル1地震動の設定手法,すなわち地震危険度解析に基づく確率論的時刻歴波形の具体的な作成方法について,包括的かつ体系的に解説することを試みた.  本稿では,これまでに整備されているレベル1地震動の設定手法に関して,平成19年に設定された全国の重要港湾以上のレベル1地震動に関する設定過程を,極力丁寧に解説した.さらに,現在設定されている全国183地点における地震動の特徴を整理した結果を示すとともに,各港湾の地震動設定の際に利用した入力情報をデータ一覧として整理した.  本資料は,設計実務者がレベル1地震動の作成方法についてより理解を深め,より良い耐震設計を行うことができるような環境整備を目指すものである.

【担当研究室】 港湾施設研究室

【執 筆 者】 竹信正寛,野津厚,宮田正史,佐藤裕司,浅井茂樹



表 紙
中 扉
目 次 303KB
本 文  4,794KB
付 録 60,051KB
奥 付 52KB


全 文 64,059KB