研究成果概要


国総研資料 第 214 号

【資 料 名】 コンテナクレーンの電力消費モデルの構築と電力消費原単位の推計

【概   要】  大量の物資輸送等の港湾活動は,多くのエネルギーを消費し, 環境に負荷を与えるため,その削減努力が求められる。環境負荷の削減を実現していくためには,様々な港湾活動に伴うエネルギーの消費量を 精度よく把握することが必要である。そのための手法整備の一環として,コンテナクレーンの荷役動作を模擬し,その結果を基にコンテナクレーンの消費 電力量を推計する数値モデルを作成した。この電力消費モデルを用いて推計した値と実測値を比較し,作成したモデルがコンテナクレーンの消費電力量を かなり精度よく推計することを確認した。
 次に,Panamax型,Post Panamax型およびSuper Panamax型のコンテナ船とコンテナクレーンを想定し, 作成した電力消費モデルを用いて,コンテナクレーンの電力消費原単位を算出した。また,同モデルを用いて,クレーンの諸元や荷役条件をそれぞれ変化 させた場合の電力消費原単位の変化率を算出した。電力消費原単位の減少に対する感度が高かったのは,吊具重量の低減,コンテナ重量の増大,電気効率 と機械効率の向上,ロープ扱き等の抵抗の低減,ツインリフトの採用,巻加速度の増大,最大横行速度の低減であった。

【担当研究室】 沿岸域システム研究室

【執 筆 者】 鈴木武



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