国総研研究報告 第 64 号 |
【資 料 名】 | 信頼性設計を踏まえた地震動被害の設置の瑕疵 その他の損害賠償責任に関する検討 |
【概 要】 | 設計者には,技術基準を遵守すれば損害賠償責任も足りるという安心感がある.しかしながら,設計者の裁量で目標性能水準を付加的に引上げることは可能であり, 損害賠償責任の視点から,目標性能水準を模索する試みもみられる.このような中,設計者にと って,損害賠償裁判の判断構造の把握は,不可欠な見識である. 本論は,構造物の地震動被害の裁判に着目し,損害賠償に適用される複数の法律について,学説と判例を検討し,設計者が把握すべき,裁判の判断構造について,技術基準との関係も含め,考察した. そして,信頼性設計法が許容する通常予測地震動以下での被害について所有者に無過失責任が残ることを明らかにし, 瑕疵と被害の因果関係の有無及び瑕疵と作用地震動との競合について, フラジリティカーブを介して, 立証する可能性について推論した. |
【担当研究室】 | 研究総務官 |
【執 筆 者】 | 中島由貴・佐藤健宗・羽原敬二・中村孝明 |
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