研究成果概要


国総研研究報告 第 60 号

【資 料 名】 港湾・海運における人為災害による国際海上コンテナ輸送への影響の把握・分析

【概   要】  国際海上コンテナ輸送を主とした高頻度で安定した国際物流がグローバリゼーションを進展さ せてきた.併せて,ジャスト・イン・タイムの高効率なサプライチェーンも確立されてきている. しかし,これらの高度に発展したサプライチェーンは,災害リスクに対する脆弱性を有している.
 以上の状況を踏まえ,本報告は,港湾・海運における人為災害の国際海上コンテナ輸送への影響 を把握・分析したものである.具体例として,2014/15 年の米国西岸港湾の労使交渉による混乱に ついて,港湾機能の低下状況及び輸送リードタイムの長期化を把握し,輸送取りやめや経路シフト したコンテナ量の算定により直接損失額を推計した.また,2016 年の韓進海運の破綻について,コ ンテナ船や積載コンテナ貨物の破綻後の行方を追跡し,影響を受けたコンテナ貨物の総価値を推計 した.さらに,分析結果を踏まえて港湾・海運の災害リスクへの対応策についても考察した.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 赤倉康寛・佐々木友子・小野憲司・渡部富博



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