【資 料 名】 |
日本近海における海洋環境の保全に関する研究 |
【概 要】 | 日本近隣諸国の著しい経済発展が進む一方,渤海・黄海・東シナ海・日本海を範囲とする日本近海においては海洋環境の悪化による赤潮・富栄養化などの問題が顕在化してきている.
本研究では,CODMn,窒素(T-N),りん(T-P)を主項目として,日中韓露の各国における陸域からの汚濁負荷排出量を推定して海洋上での影響を把握するため,陸域からの汚濁負荷算定モデルの構築,及び,日本近海を範囲とする海洋海流シミュレーション手法の提案を行った.
構築した陸域からの汚濁負荷算定モデルにより,経済成長を考慮した2030年までの汚濁負荷量の変化,及び,下水道等の整備を行った将来シナリオ下における汚濁負荷の削減量を推測した.
また,汚濁負荷算定モデルで推測した汚濁負荷量を用いた海洋海流シミュレーションにより,2030年までの日本近海沿岸域での水質予測を行った.
さらに,海洋環境悪化の課題解決及び水質予測精度の向上に向けて,日中韓露との研究者らと東京において国際ワークショップを開催した.今後,各国研究者間において「各国の水質モニタリングデータ等の共有についての研究協力を継続的に行っていくこと」を予定している.
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【プロジェクトリーダー】 |
平成20〜21年度 下水道研究部長
平成22年度 下水道研究官 |
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