研究成果概要


国総研プロジェクト研究報告 第 24 号

【資 料 名】 歴史的文化的価値を踏まえた高齢建造物の合理的な再生・活用技術の開発

【概   要】 古くからの都市や町の旧市街地には,大正時代や昭和初期に建てられた官公庁施設等の公共建築が存在することが多く,こうした建築物の保存・再生の必要性は高く,官庁営繕をはじめとする国の事業においても取り組んでいるところである.しかしながらこれまでの取り組みの多くは,特定の大規模な建築物を対象にした,個別プロジェクト単位での保存・再生手法の検討にとどまっており,今後の対象となる中小規模の建築物に際しては,共通的な技術開発課題を抽出・整理した上で,こうした課題に対応する技術開発を一元的に実施し,適切な改修を支援する必要がある.こうした課題に対応するため,国土技術政策総合研究所ではプロジェクト研究「歴史的文化的価値を踏まえた高齢建造物の合理的な再生・活用技術の開発」を平成17年度から平成19 年度までの3箇年で実施したが,本報告書はこのプロジェクト研究での実施内容をとりまとめたものである.本プロジェクト研究では,本課題では,歴史的文化的価値を有する建築物について,その保全・再生・活用にあたり必要となる社会的価値や安全性の評価,現行の基準に適合した安全性の確保,劣化部材の修復等に関して共通の技術開発を行い,その価値に応じた適切な手段・費用により歴史的建築物の活用を促すための研究開発を実施している.

【プロジェクトリーダー】 建設経済研究室長



表  紙 82KB
中  扉 221KB
まえがき/目  次/担当者一覧 215KB
本  編
  序 研究の背景と目的 5,173KB
  第T部 歴史的建築物の価値評価手法の開発 8,232KB
  第U部 修復・改修で適用する技術・手法の選択にあたっての標準プロセスの開発
1.歴史的建築物の修復・改修における技術・手法の選択とその課題 1,605KB
2.計画段階の標準プロセスの検討 23,016KB
3.実施段階の標準プロセスの検討 23,386KB
  第V部 歴史的建築物に供される確保困難な技能の調達手法の検討
1.歴史的建築物の修復・改修における技能調達の実態と課題 2,099KB
2.歴史的・文化的価値を有する部位と施工技術水準の調査 5,450KB
3.工事における技能調達の考え方と手法の整理、適用性検討 12,847KB
  結 まとめと課題 3,539KB
  資料編 26,182KB
奥  付 71KB

全  文 97,685KB