<企画部>

国際研究協力推進室 平成10年度に実施した調査・試験・研究の成果の概要


海外の研究開発システムに関する研究

研究期間:平8〜平12
担当者 :(国際研究協力推進室)恒岡伸幸、水上幹之、田島 明

 国際研究協力の重要性が益々高まっている中、今まで以上に国際間の研究協力の推進が必要となってきている。国際間の研究交流を活発化していくうえで、土木に係わる世界の研究機関の実態を十分に把握し、支援サービスとして研究者に提供できるシステムが所内イントラネットに構築されていることが望ましい。また、インフラ領域の開発競争が厳しくなる中で、標準化、産官学の連携のあり方など、新たなシステムづくりが急務となっている。今後R&Dにおいても大競争時代に相応しく、特に欧米諸国の試験研究機関の研究体制やその戦略を把握することは非常に重要なことである。
 こうした観点のもと、10年度の本研究では、欧米諸国・アジア地域35ヶ国における土木分野に関する研究所の方針、テーマ、組織、成果等についての資料を収集し、所内イントラネットへの掲載を念頭に、情報システム化を取りまとめ、また欧米諸国の内、米国やイギリス、フランスの3カ国についての戦略に関する基礎的な調査を行った。


事故分析並びに道路交通施設及び施工の安全性向上に関する基礎的研究

研究期間:平9〜平11
担当者 :(国際研究協力推進室)

 社会基盤施設と安全といった問題の代表的なものとして、交通安全があげられる。また建設産業における労働災害も重要な課題である。これらの事故は、人と機械の複合的なエラーによるもので、多くの共通性を有している。
 本研究では、ヒューマンエラー対策から、構造的なハードの対策まで広く海外の事例を調査・比較分析し、我が国の安全対策に生かすことを目的とする。