平成13年11月9日
国土交通省
歩行者ITSの公開実験について


11月15日(木)、国土技術政策総合研究所(つくば市)において、歩行者ITSの公開実験を実施します。(資料1)

1.歩行者ITSの必要性
 歩行者ITSとは、地図上で歩行者の位置を高精度に特定し、@注意喚起A周辺情報提供B経路案内の3つの基本サービスを総合的に提供するシステムです。(資料2)
 平成12年11月に交通バリアフリー法が施行され、バリアフリー社会の構築は喫緊の課題となっています。高齢者・身体障害者をはじめとする移動制約者からは、段差の解消などハード面の対策に加え、情報提供などのソフト面からの支援を強く求められています。(資料3)

2.統一されたシステムの必要性
 これまでにも音声等の情報提供により身体障害者などの歩行を支援するシステムがいくつかの地域で導入されていますが、『他のまちに行くとシステムが使えなくなる』『一つの端末では限られたサービスしか受けられない』などの課題があり、どこでも同じ機器を用いて利用できる統一したシステムの開発・整備が強く求められてきました。(資料4)

3.共同研究の実施
 このため、歩行者ITSの標準化された技術基準の策定を目指し、国土技術政策総合研究所では平成12年11月から公募により選定された5つの民間企業グループ(24社)と共同研究を開始し、システムの開発を進めてきました。
今回の公開は、その内容についてご紹介するものです。(資料5)

4.今後の展開
 本年度末を目途に、全国5カ所の予定で、実際の道路環境下での基本的なサービスの検証を主目的とした社会実験を実施し、平成14年度には、一般健常者への情報提供などの応用サービスを検証する社会実験なども踏まえ、歩行者ITSの技術基準(案)を策定し、その後の実用化を目指します。(資料6)

国土交通省道路局
 地方道・環境課              課長補佐   山本 巧 (電話03-5253-8495)
国土交通省国土技術政策総合研究所
 道路研究部道路空間高度化研究室  室長      森 望   (電話0298-64-4539)




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