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都市地域の自然災害を防ぐ戦略的な方法論の体系化と災害毎の様相に応じたシナリオが必要である。また、地震防災においては、予防対策・緊急対応・復旧の3つの切り口を踏まえることが望ましい。 |
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各種災害に対してバランスがとれた対策を考える場合に、何に対してバランスを取るのかを明確にする必要がある。 |
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リスクカーブを用いた災害の評価を全国一律に行うことは難しい。極めて稀にしか生じない強い地震動に対してどのように取り組むかを明確にされたい。 |
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地震災害と津波の関係においては、津波来襲の前段階で河川堤防・高潮水門が地震動によって機能を損なうことがないかという点が、その後の対応等に及ぼす影響が大きいことに留意されたい。 |
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リスクやハザードに加え、コストを視点に加えた議論が必要であり、最適な防災投資やリスクミニマム投資の判断に資する方法論の開発を視野に入れて研究を進められたい。 |
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複合的な災害がどのように発生するか、また、それをどのように評価するかをわかりやすくするため、地震・台風等の外力別にシナリオを作成することを検討されたい。 |
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人命救助につながることが本研究の究極の目標であることから、災害救助を実際に行う自衛隊、防衛庁、内閣府等との連携が考えられ、社会資本整備とは異なった観点からシナリオを精査することが望ましい。 |
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災害に関する情報を広く提供していくことは、住民がそれぞれの責任で行う意思決定や災害の受忍限度の検討において非常に重要であり、研究成果のまとめに当たって留意されたい。 |
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総合化に当たっては、戦略的な防災論の視点が必要であり、政策論的議論ができる人を加えることが必要である。 |
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災害に弱いとされる高齢者の居住状況等の把握や連絡網整備等のソフト対策も費用対効果が高いと思われる。 |
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研究成果の施策への反映のさせ方を具体的な形で視野に入れつつ、各種災害を総合化する箇所に力を入れて研究を進められたい。 |
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