【特許番号】第２５６０２４４号
【登録日】平成８年（１９９６）９月１９日
【発行日】平成８年（１９９６）１２月４日

【請求項１】 予め複数の異なる地点における土壌の引張り破壊応力σtb′と、その土壌の侵食限界流速ＶC′とを測定して、その相関図を作成し、測定しようとする他の地点の土壌の引張り破壊応力σtbを求め、前記相関図において、この引張り破壊応力σtbに近似する引張り破壊応力σtb′に基づいて、これに対応する侵食限界流速ＶC′を該地点の土壌に対する侵食限界流速ＶCと推定することを特徴とする土壌の侵食限界流速ＶCの測定方法。

【請求項２】 予め複数の異なる地点における土壌の引張り破壊応力σtb′と、複数の異なる水流速におけるその土壌の侵食速度Ｅ0′とを測定して、その相関図を作成し、測定しようとする他の地点の土壌の引張り破壊応力σtbを求め、前記相関図において、この引張り破壊応力σtbに近似する引張り破壊応力σtb′に基づいて、これに対応する該地点の予想される水流速における該地点の土壌の侵食速度Ｅ0′を該地点の土壌に対する侵食速度Ｅ0と推定することを特徴とする土壌の侵食速度Ｅ0の測定方法。

【請求項３】 引張り試験装置本体と、被測定土壌片を上方に引張る手段と、引張り破壊力測定手段とを有する引張り試験装置に被測定土壌片を成形する整形枠と、被測定土壌片を固定する固定爪を有する固定部材と、前記土壌の被破壊面の水平面の面積を求める手段とを具え、測定する地点における土壌のそれぞれについて整形枠を用いて凸状の被測定土壌片を作り、引張り試験装置によって引張り破壊力を測定し、被破壊面の水平面の面積を求める手段によって被測定土壌片の被破壊面の水平面積を測定し、引張り破壊力をその水平面積で除してそれぞれの被測定土壌の引張り破壊応力を求めることを特徴とする土壌の引張り破壊応力測定装置。